甲府盆地北部 斑山 (1115m) 2010年11月14日

所要時間 6:35 尾根末端−−7:31 斑山−−7:36 斑山最高点−−7:40 斑山 7:43−−8:09 尾根末端

概要
 南西尾根から往復。道は無いが藪もなく快適に歩ける。ただし全行程で樹林帯に覆われ展望は無い。




 斑山は旧須玉町南端付近にあり、横尾山から南に延びる尾根の末端に位置する。広義には奥秩父の一部と言えるか微妙な位置だが、一応は小川山からずっと稜線がつながっている。ここは地形図記載の山で、私が山梨県内で地形図記載の山で未踏の山の数少ない1山である。夏場以外はいつでも登れるが、やはり寒くなって葉が落ちてからが適期だろう。地域的、標高的に考えて植生は植林か落葉広葉樹林のどちらかで笹藪はまず考えられない。登山道は無くどこから登ってもいいが、今回は西側の適当な場所から攻めることにした。

駐車スペース ここから登り始めた

 箕輪新町から県道を東進、須玉川を渡って突き当りで北上し駐車スペースを探す。最初は斑山の西側に林道らしき短い車道が書かれたところを入ろうかと思ったが普通車が入れそうな状況ではなく近くに駐車スペースもないためさらに北上、次の橋を渡る手前にいい駐車場所を発見し、ここに車を置いて橋の近くの尾根末端から登り始めることにした。

道は無いが藪も無い 結構な傾斜

 意外にも尾根には階段が付けられて踏跡があるかと思いきや、その先は僅かに薄い道があったがすぐにはっきりしなくなり地面に消えた。でも周囲は予想通り落葉樹林で藪は無く、適当に上を目指して登っていく。やがて植林帯に入ると傾斜が急になりジグザグに登っていく。植林帯では縦横無尽に獣道が付けられていたが、その上部は松の植林帯があったので一部は茸取り用の人間の道なのかもしれない。

廃林道が乗り越える 尾根上も廃林道が続く

 傾斜が緩むと再び落葉樹林帯となり、地形図で破線が乗り越える850m肩で廃林道が合流した。破線は廃林道だったのだった。木が生えているので使われなくなってかなり長いようだ。この先はかなり緩やかな尾根で地形図には無いが廃林道が続いていた。廃林道は傾斜が出てくる830m付近まで続いた。

962m峰方向 950m地点で尾根に乗る。目印あり

 標高950mで顕著な尾根に乗るが、ここは下りで分かりにくいかと思ったら意外に明瞭な尾根として分岐しており、廃道化して倒木で塞がれてはいるが踏跡もあってさほど分かりにくい場所ではなかった。ここにはピンクリボンがぶら下がっていた。

こんな感じの尾根が続く 赤松+落葉樹林

 ここからは明瞭な尾根となり、樹林帯を淡々と登っていく。北側の離れた場所からは銃猟の発砲音と思われるパンパンと乾いた音が散発的に聞こえているが、たぶん今シーズンの狩猟解禁日だろう。これからは藪山も受難の季節だ。標高1050mで再び尾根が合流、ここは今登ってきた尾根側は少し籔っぽくて、下りでは南西に分岐する尾根の方が藪もなく広くて引き込まれやすいので要注意だ。

山頂の小屋 山頂のTVアンテナ
唯一の山頂標識 小屋内部

 水平な尾根を進んでから最後の登り。ここには同軸ケーブルが転がっており付近にTVの共聴アンテナがあるらしい。尾根を登って傾斜が緩むと意外なことに小屋が登場、そこが斑山山頂だった。そして樹林で目立たないが山頂には今は使われていない共聴アンテナがあり、小屋の中にRFアンプがあった。なんとデバイスは真空管で製造年は1962年、まだ私が生まれる前だ。もちろん今は使われていないし真空管は1,2本しか刺さっていなかった。三角点脇には新ハイ井の頭のささやかな山頂標識があるだけで、他に山頂標識は無かった。やっぱマイナーな山だった。

最高点に向かう 1120m最高点

 斑山は東西の双耳峰で地形図では西側の三角点峰を山頂としているが最高点は東峰である。山名辞典はどちらを山頂としているのか調べていないがここまできたら最高点を踏まないのはもったいないのでそちらに行ってみる。明瞭な尾根には何となく踏跡があるようなないようなであるが藪は無いので全く問題なく進める。1120m峰も樹林に覆われて展望は無く、標石があるだけだった。

 三角点峰に戻り、ザックを背負ってもと来た尾根を下った。 

 

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